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環境ニュース[国内]

JFEエンジ、子会社が首都圏の汚染土壌を海上輸送、モーダルシフトでCO2を削減

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2016.04.11 【情報源】企業/2016.04.06 発表

 JFE環境は、首都圏で発生する汚染土壌を積み替え保管して海上輸送する事業を8月に始める。同社はJFEエンジニアリング子会社で資源化リサイクルと物流事業を手掛けている。陸上輸送からのモーダルシフトで、CO2排出量を削減する。国土交通省の「モーダルシフト・輸送効率化による低炭素型静脈物流促進事業」として補助対象に採択された。

 首都圏では2020年の東京五輪に向けた施設建設や道路工事によって、汚染土壌が急増するとみられる。首都圏で処理するには設備能力が不足しているため全国の処理施設に運搬する必要があり、現在は陸上輸送が主体になっている。こうした背景からJFE環境は、汚染土壌を環境負荷が低い船舶による輸送に切り替える事業を展開する。

 JFE環境の事業は、土壌汚染対策法で規定される・ヒ素など特定の有害物質を含む汚染土壌を対象にする。横浜市鶴見区の臨海部にある自社の末広作業所に、最大1700tの汚染土壌を一時保管する施設と、船舶の係留設備を建設する。これによって年間10万tの汚染土壌を海上で輸送する。CO2の排出量は、年間で4273t削減できるようになる。

 CO2排出量を大幅に削減することから、国土交通省の低炭素型静脈物流促進事業の2015年度補助対象に選ばれた。JFE環境は、建設・産業廃棄物の収集運搬・リサイクルを通じて蓄積した汚染物質の管理ノウハウや、収集運搬・処理事業者との幅広いネットワークなどを生かして事業を推進し、低炭素・資源循環型社会の実現につなげる。

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