一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

世界の海洋状況をリアルタイムで把握 ARGO計画の平成13年度実施事業の評価報告書

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2002.08.21 【情報源】首相官邸/2002.08.20 発表

 内閣がとりまとめるミレニアム・プロジェクト(産官学共同プロジェクト)の1つとして文部科学省・国土交通省・気象庁・海上保安庁が協力して推進している、日本の「高度海洋監視システム(ARGO計画)」の平成13年度実施事業の評価報告書の概要が首相官邸ミレニアム・プロジェクトのページに掲載された。
 ARGO計画はもともと日本、米国、フランス、イギリス、世界気象機関ユネスコ政府間海洋学委員会などの国際協力のもと、海面から水深2,000mまでの全世界の海洋の水温・塩分などの状況を300kmの間隔で、リアルタイムで常に監視・把握するシステムを構築する国際プロジェクト。気候変動に多くの影響をもたらしている海洋の温度・塩分分布や海流の状況を把握することにより、気候変動研究や長期予報の精度向上に寄与することが期待されている。
 今回の掲載された報告書概要によれば、平成13年度は日本のプロジェクト推進体制に特に問題はなく、全体的には年次計画に沿って順調に事業が進められたが、各事業の成果、各事業を統合するシナリオの明確化を引き続き行っていくべきとの評価がなされた。
 なお事業の中で「海水温予測モデル研究」事業については、厳しい数値目標が設定され、目標を達成することに困難が予想されることから、数値目標にこだわらない評価を行う必要があること、同事業の数値目標とARGO計画全体の目標との関係の明確化を図るべきであるとされたほか、平成15年度に開始が予定されている「気候変動予測モデル研究」事業と、この「海水温予測モデル研究」との連携・協力のあり方を早急に検討すべきとの指摘がなされた。【首相官邸】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク