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環境ニュース[国内]

積水化学、工場などの屋外配管用に開発した耐候性に優れる塩化ビニール管を発売

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.07.02 【情報源】企業/2015.06.29 発表

 積水化学工業は、工場・プラント設備などの屋外配管用に新たに開発した塩化ビニール管・継ぎ手(接合部)「エスロンUVストロング」を7月1日に発売する。耐候性に優れ、屋外に設置した際の紫外線(UV)による劣化を防止する。従来のようなカバーの設置や現場での塗装が要らず、コストダウンと工期短縮を実現できる。
 塩化ビニール管は耐薬品性に優れ、軽量で接合が容易な施工性の高さや経済性が特長で、薬液・排液、工業用水、廃水、上水、下水などに幅広く使われている。屋外に使用する際は、紫外線による衝撃強度の低下や変色を防ぐため、カバーを付けたり耐候性のある塗料の塗布が推奨される。しかし施工現場では均一な膜厚塗装が困難だった。
さらに、塗料によっては数年で塗膜が剥がれて定期的なメンテナンスが必要になり、屋外配管には採用されにくかった。エスロンUVストロングは塩化ビニール管の特性はそのままで、紫外線での物性低下・変色・塗膜の剥離を防止する耐候性向上樹脂を外層にコートした。10年たっても新品の約90%の耐衝撃性能を維持し、漏水リスクを低減する。
 この樹脂で紫外線劣化を外層で抑えることで、変色が少なく、配管の美観を維持する。併せて、配管後の塗膜の剥がれによるメンテナンスがほぼ不要になる。企業の社会的責任CSR)に対する意識の高まりから工場・プラント設備の配管の適切な維持管理や安心して使える配管材が求められていることを受けた。2020年度に10億円の売上高を目指す。【積水化学工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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