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環境ニュース[国内]

日立製作所、ITで漏水管理業務を効率化する新型システムの販売を新興国で開始

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2015.06.15 【情報源】企業/2015.06.10 発表

 日立製作所は、漏水管理業務を効率化する新型漏水管理システムの販売を東南アジアをはじめとした新興国で6月10日に始めた。配水地域内で漏水の多いエリアをIT(情報技術)の活用で推定する。漏水が課題になっている国を対象に配水コントロールシステムなどとともに提供し、水環境ソリューション事業の世界展開をさらに強化・拡大する。
 漏水管理システムはセンサー情報、水道施設の資産情報と水道管網の流量や圧力を推定する技術を組み合わせた。配水地域を仮想的に複数の小さなエリアに分割し、漏水量の多いエリアを見付ける。センサーによる流量・圧力の実測値と、老朽管の分布を加味した解析シミュレーションで水の流量・圧力の計算値を比べ、漏水量が多い小エリアを推定する。
 水道事業者は、漏水箇所の特定作業前に小エリア単位で漏水量が分かる。重点的に対策を行う地域が明確になり、効率的に業務を進められる。システム導入の際に新たに設置するセンサー数は少なく、費用を抑えながら漏水管理の効率化や漏水低減に伴う収益拡大を可能にする。シンガポールの水道管網で試験してシステムの有効性を確認した。
 新興国では人口増や経済発展を受けて浄水・造水施設の整備が進む一方、水道管からの漏水を主な要因とする無収水(漏水や盗水で収入を得られない水量)率が高く、東南アジアでは30%を超える地域もあり、対策が急務になっている。配水ポンプを自動制御して省エネや漏水低減を図る独自の配水コントロールシステムなども併せて展開する。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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