一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

国立環境研究所、光化学オキシダントでコメの収穫量が減る新たな要因を解明

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2015.05.07 【情報源】国立環境研究所/2015.05.07 発表

 国立環境研究所は電力中央研究所、中央農業総合研究センター、岡山大学と共同で光化学オキシダントの主要成分であるオゾンによるイネの収量減少機構について調べた結果、オゾンにより穂の枝分かれを制御する遺伝子の機能が低下することで、枝分かれの数が減少し、収量低下を引き起こしていること、さらに、この遺伝子の機能低下の過程には、葉の可視障害軽減に働く植物ホルモン(ジャスモン酸やアブシジン酸)が関与していること、が示されたと発表した。
 オゾンによるイネの収量低下は、従来から提唱されていた葉の可視障害に伴う光合成の低下ではなく、穂の枝分かれを制御する遺伝子の機能低下によるものであることを初めて明らかになった。
 今後この研究を進め、オゾンによる収量影響を受けないインディカ系統のイネの作出に、寄与することが出来ると考えられている。【国立環境研究所】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク