一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

三菱レイヨン、排水再利用パッケージ装置を共同開発、工場で使う水の量を節約

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2015.02.13 【情報源】企業/2015.02.09 発表

 三菱レイヨンは、排水再利用パッケージ装置をボイラー・水処理装置の三浦工業と共同開発した。4月から本格販売を始める。排水を再利用することで工場で使う水の量が節約でき、上下水道料金が高い地域でコスト削減でき、環境にも貢献する。既存の排水処理装置に設置する仕組みで、製造工程などで排水の再利用を図る。
 排水再利用パッケージ装置は、三菱レイヨンと三浦工業が2013年2月に結んだ水処理事業の業務提携に基づいて開発した。三菱レイヨンが新たな膜分離活性汚泥法(MBR)膜として開発した「低水深対応薄型モジュール」と、三浦工業の装置パッケージ技術を癒合させた。従来の排水再処理装置に比べて設置面積を50%削減し、運転を安定化した。
 安定化では、目詰まりを低減する膜の構造と自動洗浄、水温や水質の影響を受けにくい制御などを採用した。パッケージにしたため、工事期間も短縮できる。MBR膜に加えて逆浸透(RO)膜を搭載し、再利用対象排水の約70%を良質な水に処理する。装置は1時間あたり3m3の処理水量があり、大きさは幅1895mm、高さ2505mm、奥行き3570mmだ。
 各種工場・施設のプロセス用水、ボイラー用水、冷却水、洗浄水などでの利用を想定している。既に川崎市のリネン工場に1号機を納入した。2017年度に年間50〜100台の販売を目標にする。三菱レイヨンは引き続き三浦工業と、業務提携に基づいた共同開発や新規の水関連サービス事業立ち上げを進め、付加価値のある製品・サービスを提供する。【三菱レイヨン(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク