一般財団法人環境イノベーション情報機構
積水化学、一戸建て住宅向け飲料水貯留システムを開発、非常時用に約3日分確保
【水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2014.12.01 【情報源】企業/2014.11.25 発表
積水化学工業は、一戸建て住宅向けの飲料水貯留システムを開発した。12月1日に発売する。災害などの非常時用に約3日分を確保する。住宅床下のスペースに水道配管と直結して設置する仕組みで、常に水が入れ替わるため衛生的に貯留できる。非常時は手動ポンプで貯留槽に空気を送ることで、洗面や台所の蛇口から取り出せる。飲料水貯留システムは、水道管などで実績のある耐震性に優れたポリエチレン製の貯留槽本体と継ぎ手類で構成する。PETボトルや各種タンクなどを使った保管と異なり、住宅内に設置場所を確保する必要がない。貯留槽は外径165mm、長さ1990mm、重さは水がない状態で約17kg、設置高さは約415mmで、約24Lの貯水容量がある。
日常の水の使用によって貯水槽には新鮮な水が給水され、常に新鮮な水道水に入れ替わる。非常時にバルブを開いて貯留槽本体にポンプで空気を送ると、普段使っている蛇口から水が出る。床下の給水配管の途中に貯留槽を接続するだけの工事で済み、配管の施工と同時に設置できる。スペースや形状に応じて自由に取り付けられる。
緊急時の飲料水供給は暮らしと生命にとって最重要テーマになることから開発した。災害で断水が発生すると公共サービスが応急給水することが多いが、給水までに時間がかかるうえ、家庭内の備蓄ではスペースや定期交換の課題があった。積水化学は飲料水貯留システムを皮切りに一戸建て向けの防災・安心パッケージを展開する。【積水化学工業(株)】