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環境ニュース[国内]

三菱日立パワーシステムズ、スペインの2カ所の火力発電所で排煙脱硝装置受注

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2014.11.13 【情報源】企業/2014.11.10 発表

 三菱重工業と日立製作所の火力発電システム事業を統合した三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、ポルトガルの電力会社、EDPグループ傘下のスペインの電力会社、イドロカンタブリコから、同国内の2カ所の火力発電所に設置する排煙脱硝装置を受注した。大気汚染の原因になる窒素酸化物(NOx)の排出量を80%以上削減する。
 受注した脱硝装置は、スペイン北部のアストゥリアス県にあるアボニョ発電所2号機(出力56万kW)とソトデリベラ発電所3号機(同36万kW)に取り付ける。それぞれ2016年と2017年の運転開始を予定する。この装置で2016年から欧州で実施される火力発電所の排出規制強化をクリアし、年間を通じて安定した連続運転ができる。
 この脱硝装置は、石炭だきボイラーに適した独自開発の触媒を使うことで、幅広い運転負荷の範囲に対応して高いNOx除去効率を実現する。MHPSは設備一式の設計から製作、供給、試運転までを手掛ける。両発電所向けには脱硝装置に先立ち、硫黄酸化物(SOx)を除去する排煙脱硫装置を2005年に受注し、順調に運転を続けている。
 今回は脱硫装置の実績と、MHPSが海外で実施する多くの脱硝装置工事が評価されて受注した。土木・建設、据え付け工事などは、共同体を組む現地の建設会社が担当する。MHPSは、排出規制の強化に伴って需要増大が見込まれる欧州をはじめ、各国で安定した電力供給と環境負荷低減を狙いに脱硝、脱硫システムを積極的に提案する。【三菱日立パワーシステムズ(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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