一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 「除染関係ガイドライン(第2版)」を公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2013.05.02 【情報源】環境省/2013.05.02 発表
環境省は、平成25年5月2日、「除染関係ガイドライン(第2版)」を公表した。今回のガイドラインは、第1版の策定より1年以上が経過し、新たな除染技術や、これまでの除染作業等からの知見等が蓄積されてきていることなどを踏まえて作成したもの。 改定の概要は以下のとおり。
(1)新たな技術の取り込み
例)超高圧水洗浄、回収型高圧水洗浄、スチーム洗浄、人工芝の除染 等
(2)除染作業のノウハウ、効果的・効率的な手法等の取り込み、除染対象の明確化
[1] 除染手法毎の除染効果を高めるための留意点の記載
例)屋根の除染(拭き取り、高圧水洗浄の注意点)、
草木の除染(芝の深刈りの方法) 等
[2] 測定に関する記載の整理及び充実(表面汚染密度、GMサーべイメータ、
時定数等)
[3] 除染対象となる農業用用排水路の位置づけ
(3)不適正な除染に対する対応
[1] 排水の処理に関する具体的な方法の記載
[2] 用具の洗浄等に関する具体的な方法の記載
(4)わかりやすさの向上
[1] 除染作業手順のフローチャート化
[2] 写真の全面的な入れ替え及び追加
(5)リスクコミュニケーションの観点からの説明の充実
[1] 放射性物質の水への溶解性、土壌への吸着に関するデータの記載
[2] 保管(仮置場)における地下水モニタリングに関するデータの記載
なお、森林については、「今後の森林除染の在り方に関する当面の整理について」を踏まえ、引き続き必要な調査・研究等を進めることとしており、今回改訂は行っていない。【環境省】