大和ハウス工業、つくば市で「サスティナブルコミュニティ」構想

【環境一般 まちづくり】 【掲載日】2013.04.18 【情報源】企業／2013.04.15 発表

　大和ハウス工業は、茨城県つくば市が提唱する環境行動指針「つくば環境スタイル“SMILe”」に基づく「『サスティナブルコミュニティ』構想」を策定した。基本構想とプロジェクトを提案し、大和ハウスが同市内で予定する5万1420.46m2の175戸の新規一戸建て住宅開発事業を中心に展開する。住民主導の持続可能なコミュニティーを目指す。
　構想は、国土交通省の「2012年度まち・住まい・交通の創蓄省エネルギー化モデル構築支援事業」に採択された事業構想を基に、エネルギー問題を解決する街づくりモデルとしてつくった。2030年までに1人あたりCO2排出量の50％削減を目標にするつくば環境スタイル“SMILe”を具現化する構想となり、同省や同市などの支援を受けて策定した。
　基本構想では、新規一戸建て街区全戸に住宅エネルギー管理システム（HEMS）と太陽光発電システム、家庭用リチウムイオン蓄電池、燃料電池、LED（発光ダイオード）照明を採用し、一次エネルギー消費量を正味でゼロにするほか、環境車用の充電設備を全戸に設置。住民の環境活動・情報発信拠点になるコミュニティーセンターを整備する。
　こうした設備をベースに、コミュニティー単位で環境配慮型のライフスタイル実現に協力する住民主導のコミュニティーモデルの構築や、省エネの意欲を高めるプログラムの導入、市内の研究機関や市役所と連携した次世代移動手段の共有と利活用の方策検証などのプロジェクトを提案した。175戸は一戸建て分譲住宅となり、夏に販売を始める。【大和ハウス工業（株）】