一般財団法人環境イノベーション情報機構
農村の自然と景観の維持・創造めざし「田んぼの生きもの調査」など2調査を実施
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2002.05.27 【情報源】農林水産省/2002.05.24 発表
農林水産省は、農村での美しい自然と景観の維持・創造をめざし、平成14年度に環境省と連携した2つの調査を実施することを決定した。実施する調査は「田んぼの生きもの調査」と北海道サロベツ地区での「湿原保全と酪農振興調査」。
このうち、「田んぼの生きもの調査」は、水田周辺区域の生態系の現状を把握することにより、よりよい生態系を形成するための手法の確立や自然と共生する環境創造型の農村整備の実施に役立てることを目的として実施されるもので、水田・水路・ため池に生息する魚類調査、水質、植生周辺の環境調査を行う。なお、平成13年度に引き続き2回目の実施であるが、今年度は新しい試みとして調査員を一般公募する予定。
また北海道サロベツ地区での「湿原保全と酪農振興調査」は、サロベツ湿原と農地との隣接部に地下水位を調整する緩衝帯設置を検討するための事前調査。サロベツ湿原と農地との隣接部では、湿原の乾燥化、農地の湿害が確認されており、湿原の保全・再生や農業と湿原の共生を考慮した農業生産整備が求められている。【農林水産省】