一般財団法人環境イノベーション情報機構
イオン、2020年度に向けた新たな環境目標「ecoプロジェクト」を策定、9月に開始
【環境一般 CSR】 【掲載日】2012.08.30 【情報源】企業/2012.08.28 発表
イオンは、2020年度に向けた新たな環境目標「イオンのecoプロジェクト」を策定した。9月1日に取り組みを始める。既存店舗で省エネ設備を積極的に採用し、2020年度に2010年度比でエネルギー使用量を50%削減するとともに、2020年度までに、日本最大規模の商業施設の敷地面積を活用して20万kWクラスの太陽光発電を主体に、再生可能エネルギーを導入する。2012年度までの「イオン温暖化防止宣言」で掲げたCO2排出の2006年度比185万t削減を、2011年度に1年前倒しして達成したことから、新たな目標として定めた。「へらそう」「つくろう」「まもろう」の3種の「作戦」を展開する。へらそう作戦では、省エネ設備によって既存店の空調設備で18%、照明17%、冷蔵・冷凍ケースで10%、エネルギーの「見える化」で5%削減する。
新設店舗は、現在のCO2排出の2006年度比20%削減の「エコストア」をさらに進めた「次世代エコストア」を開発。2010年度の既存店舗の平均と比べ50%削減を目指す。つくろう作戦は、イオンが保有する1000万m2以上に及ぶ敷地を利用し、2020年度までに、一般家庭4万5000世帯分の年間消費電力を賄う再生可能エネルギーによる発電設備を設置する。小売業で世界最大級となる。
イオンは現在160店舗に太陽光パネルを設置し、計1.3万kWの発電能力を持つが、2014年度までに10万kWに増やし、2020年度にさらに10万kW拡大した20万kWにする。発電電力の売電収益は、再生可能エネルギーの再投資と、電気自動車の充電設備、自家発電設備などにあて、太陽光発電以外の再生可能エネルギーも検討する。まもろう作戦では、大型店舗を中心に100カ所を防災拠点にする。【イオン(株)】