一般財団法人環境イノベーション情報機構
茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリング 5月〜7月採取分の測定結果公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2012.08.14 【情報源】環境省/2012.08.10 発表
環境省は、平成24年8月10日、茨城県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの5月29日〜7月11日採取分の測定結果について、とりまとまめ公表した。今回の調査では、茨城県内の公共用水域における環境基準点等70地点(河川:53地点、湖沼・水源地:12地点、沿岸:5地点)の水質・底質の放射性物質濃度(放射性セシウム)の他、水質・底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率を測定した。
その結果は以下のとおり(※は前回(2月)測定結果)。
[1] 水質(検出下限値:1Bq/L)
セシウム134、セシウム137:全地点において不検出
<参考>
食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(飲料水)(平成24年3月15日厚生労働省告示第130号)
放射性セシウム(Cs-134、Cs-137合計):10Bq/kg
水道水中の放射性物質に係る目標値(水道施設の管理目標値)(平成24年3月5日付け健水発0305 第1号厚生労働省健康局水道課長通知)
放射性セシウム(Cs-134、Cs-137 合計):10Bq/kg
[2] 底質(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
(河川)
セシウム134:不検出 〜 1,900Bq/kg(乾泥)
セシウム137:不検出 〜 2,900Bq/kg(乾泥)
(※セシウム134:12 〜 2,400Bq/kg(乾泥))
(※セシウム137:24 〜 3,400Bq/kg(乾泥))
(湖沼・水源地)
セシウム134:41 〜 420Bq/kg(乾泥)
セシウム137:63 〜 670Bq/kg(乾泥)
(※セシウム134:52 〜 530Bq/kg(乾泥))
(※セシウム137:91 〜 770Bq/kg(乾泥))
(沿岸)
セシウム134:不検出 〜 25Bq/kg(乾泥)
セシウム137:不検出 〜 39Bq/kg(乾泥)
(※セシウム134:不検出 〜 100Bq/kg(乾泥))
(※セシウム137:11 〜 130Bq/kg(乾泥))
[3] 周辺環境(検出下限値:10Bq/kg(乾))
(河川)
セシウム134:22 〜 1,400Bq/kg(乾)
セシウム137:38 〜 2,100Bq/kg(乾)
(※セシウム134:32 〜 4,000Bq/kg(乾))
(※セシウム137:56 〜 5,400Bq/kg(乾))
空間線量:0.06 〜 0.39μSv/h
(湖沼・水源地)
セシウム134:29 〜 300Bq/kg(乾)
セシウム137:42 〜 430Bq/kg(乾)
(※セシウム134:21 〜 360Bq/kg(乾))
(※セシウム137:37 〜 470Bq/kg(乾))
空間線量:0.08 〜 0.14μSv/h
環境省では、今後も福島県、近隣県等において、関係機関と調整を行い、継続的に、河川、湖沼等の放射性物質の水質、底質等の測定を実施することとしている。
【環境省】