一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省ホームページに「京都メカニズム情報コーナー」を設置
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.04.16 【情報源】環境省/2002.04.16 発表
環境省は民間レベルでの京都メカニズムの活用を促すため、その内容や国際的な動向、同メカニズムに関する日本政府の取組みについての情報提供を行う「京都メカニズム情報コーナー」と問い合わせ窓口を環境省ホームページ内に開設した。京都メカニズムは、各国の削減目標を達成するための市場原理を活用した仕組みとして京都議定書に導入されている制度。先進国が対象となる「共同実施(JI)」「排出量取引」と先進国と途上国が共同して行う「クリーン開発メカニズム(CDM)」の3つの仕組みがある。
共同実施は先進国同士が共同で温暖化対策事業を行い、その事業によって削減された排出削減分を事業の投資国と実施国とで分け合うことができる制度で、排出量取引は削減目標が設定されている先進国間で排出枠の移転を行う制度。またCDMは、先進国と途上国が共同で温室効果ガス排出削減事業を実施し、達成された温室効果ガス削減分の一部(認証排出削減量)を先進国が自国の削減量として充当することを認める制度である。
なお、京都メカニズムには国としての参加のほか、事業者が参加資格を得て直接参加することも可能となっており、企業が費用効果が高い削減方法として活用することが期待されている。【環境省】