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環境ニュース[国内]

住友林業、住宅展示場のCO2排出をカーボン・オフセット

環境一般 CSR】 【掲載日】2010.10.05 【情報源】企業/2010.10.05 発表

住友林業は、社有林で取得したオフセット・クレジット(J-VER)を使い、全国290棟のすべての住宅展示場で使う電気・ガスによって排出する年間2900tのCO2全量のオフセットを実施する。年間2083tの排出枠を利用し、2013年度まで3年半にわたってCO2を相殺する。

 社有林で取得したオフセット・クレジットのクレジット期間は2012年までの5年間で、計1万415tの排出枠が見込まれる。住宅展示場のCO2排出総量は年間2900t。3年半で計1万150tになり、取得するクレジットを充ててオフセットする。今後、展示場のCO2排出量が増加して排出枠が不足した場合は、新たにクレジットを取得する予定。

 J-VERは、2008年11月に環境省が中心に始めた制度。国内の自主的なプロジェクトで生じた温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして認証し、排出枠を発行する仕組み。当初はCO2排出削減プロジェクトだけが対象だったが、2009年3月に林野庁と連係して森林のCO2吸収量を増加させる「持続可能な森林経営促進型プロジェクト」などが新たに対象に追加。同社はこれを利用した。

 今回同社がオフセットに活用するのは、新しい対象として2009年7月に初めて登録された宮崎県山瀬地区の「社有林管理プロジェクト1」で取得した排出枠。同プロジェクトは、社有林を整備・管理してオフセット・クレジットを取得し、排出枠を販売することで経営の採算性を向上させ、山林の活性化や森林整備を推進することを狙いに始めた。

 2009年10月には、同プロジェクトで取得した排出枠のうち18tを「東京国際環境会議」向けに販売した。同社は、国内に4万1532haの社有林を所有することから、今後はJ-VER制度の活用をさらに進め、事業所でも環境配慮への取り組みを推進する。

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