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環境ニュース[国内]

ユニ・チャーム、日本初の国内クレジット制度を活用したカーボンオフセットを実施

環境一般 CSR】 【掲載日】2010.09.13 【情報源】企業/2010.09.09 発表

 ユニ・チャームは、ベビー用の紙オムツ「ムーニー」を対象に1〜2月にカーボンオフセットキャンペーンとして販売した「CO2排出権付ベビー用紙おむつ」で、「国内クレジット制度」を使ってカーボンオフセットを実施した。国内13事業所のバイオマスによるCO2排出量削減事業によって約2300tのCO2をオフセットした。同制度を活用したカーボンオフセットは日本初の事例だという。

 カーボンオフセットは、生産活動などで排出されたCO2を、他の場所での削減事業への協力で相殺する活動。同キャンペーンでは、期間内の紙オムツ販売量に応じて1パックにつきCO2を1kgオフセットする排出権を購入。2008年から毎年実施し、今回は3回目として1月19日〜2月28日に展開した。

 1、2回目のキャンペーンは、海外で排出削減されるCO2を対象にしたが、3回目は国内の環境改善を目的に、国内でのCO2排出削減に貢献することにした。1〜3回でオフセットしたCO2の合計は、3回目の2300tを加え、杉の木約70万本が1年間に吸収する量にあたる約1万tに達した。

 同制度は、国内の中小事業者のCO2排出量削減事業を支援するため創設。大企業から資金・技術提供を受けて共同で取り組み、国内で発生するCO2を直接削減する。ユニ・チャームは今回、バイオマスを主な燃料にするボイラーの新設と、灯油などからバイオマス燃料に転換するボイラー更新事業で削減したCO2排出量によってオフセットした。

 ユニ・チャームは、商品の薄型化や環境配慮商品の提案、廃棄資源の再利用、モーダルシフトなど環境負荷低減活動を推進しており、カーボンオフセットキャンペーンもその一環。日用品を通して消費者がエコ活動に参加する機会を設け、環境問題に積極的に取り組む企業の姿勢をアピールしている。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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