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環境ニュース[国内]

富士通、生物多様性への影響3%削減へ、独自の影響評価する指標で

環境一般 CSR】 【掲載日】2010.08.24 【情報源】企業/2010.08.19 発表

 富士通は、企業の事業活動が生物多様性に与える影響と貢献度を定量的に評価する「富士通グループ生物多様性統合指標」を作成した。既存の環境影響評価の仕組みと連携しながら、生態系を破壊するリスクや保全に貢献する度合いを算出し、独自の手法で重み付けする。こうした定量指標は国内初という。

 製品・事業のライフサイクル、土地利用・貢献、社会貢献といった企業活動全般を通じた生物多様性への影響と貢献度を総合的に評価して目標を明確化。影響を継続的に削減するための対策を講じられるようにするとともに、効果の拡大を図る。改善レベルや取り組みの妥当性も評価する。

 指標は、金属資源、紙、化石燃料などの使用量、物流のCO2排出量、最終処分量、資源再利用量など製品・事業にかかわる数値や、空間、土地の利用、自然環境保全などのデータを幅広く組み合わせて算出。生物多様性に影響を及ぼす要因を抽出し、事業活動での生態系の損失や保全対象となる生態系の価値を評価し、重み付けする。

 富士通は、この指標を使うことで2012年度末までにグループが及ぼす生物多様性への影響度を2009年度比で3%削減する考え。生物多様性の保全が国際的な課題となり、10月に名古屋市で開かれる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で定量的な目標設定の重要性が議論されることから、具体的な活動の重要性を認識するため指標を作った。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)


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