一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

日立グループ、カーボンオフセットを付けてパソコンとサーバーをリサイクル

環境一般 CSR】 【掲載日】2010.08.09 【情報源】企業/2010.08.06 発表

 日立グループは、カーボンオフセットを付けたパソコンとサーバーのリサイクルを8月5日に首都圏で始めた。廃棄物を資源として循環させるためのトラック輸送の燃料と、分解作業などのエネルギー消費で発生するCO2を、取得済みの排出権を使って相殺(オフセット)する。使用済みの製品に関してのカーボンオフセットは、日立グループで初めての試み。

 この取り組みは、使用済みパソコン、サーバーなどの情報機器をリサイクルする際、収集・運搬に使用するトラックが消費する燃料と、分解・分別に使う設備、機器、フォークリフトなどのエネルギー消費に伴うCO2をオフセットする仕組み。ブラジルの亜酸化窒素(N2O)排出削減プロジェクトでの排出権を利用する。N2Oは、京都議定書が対象とする6種の温室効果ガスの1つ。

 まず三菱UFJ信託銀行の使用済みパソコン、サーバーをこの方法でリサイクルする。同行はカーボンオフセットの経験があり、環境貢献度が高いと判断して、この方法を選んだ。全体のとりまとめを日立製作所のトータルソリューション事業部が、収集運搬作業とカーボンオフセットの実行・証書発行を日立物流が、それぞれ担当。東京エコリサイクルが分解・分別し、政府への排出権償却手続きを日立キャピタルが実施。グループが各役割で取り組む。

 カーボンオフセットは、温室効果ガス排出量の削減努力をしたうえで、それでも排出される温室効果ガスについて、削減活動への投資で埋め合わせるという考えで実施。日立グループは林業機械、データセンター、使用電力最適化システム、高効率モータなど、製品やサービスに適用してきたが、今回リサイクルにも拡大した。カーボンオフセットの適用範囲は「収集運搬」と「収集運搬+分解・分別」の2種で、リユースにも対応する。

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース