環境に配慮した土地改良事業調査計画・設計の手引きをとりまとめ

【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2002.03.01 【情報源】農林水産省／2002.02.28 発表

　農林水産省の食料･農業･農村政策審議会農業農村整備部会技術小委員会では、土地改良事業についての「環境との調和に配慮した事業実施のための調査計画・設計の手引き」をとりまとめ、公表した。
　この「手引き」は、平成１３年６月２９日に公布された土地改良法の改正で、土地改良事業の実施の原則に「環境との調和への配慮」が位置付けられたことに伴い、食料･農業･農村政策審議会で検討されていたもの。
　近年、農業用水確保のためのダムや堰の建設や水田・畑の整備、農業用道路の整備などを行うを行うことによる環境負荷が問題となっており、用排水施設や農道、ほ場などを整備する土地改良事業の中でも、可能な限り二次的自然や景観を保全・回復することが求められてきている。
　この「手引き」では、国や地方自治体で実際に事業に携わる人を対象に、土地改良事業の中で実施する環境についての調査、計画、設計の内容が、適切に生物・生態系・水質など自然環境と調和したものになるよう基本的な考え方や枠組みをまとめている。【農林水産省】