一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成21年度フロン類破壊量、約3,941トンに減少
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2010.07.20 【情報源】環境省/2010.07.20 発表
環境省と経済産業省は「フロン回収破壊法」に基づき、フロン類破壊業者から報告された平成21年度のフロン類破壊量をとりまとめ、公表した。平成21年度のフロン類破壊量の総計は約3,941トンで、前年度の破壊量約4,161トンと比べると約5%減少した。
フロン類の種類別に見ると、CFC(クロロフルオロカーボン)が約271トン、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)が約2,165トン、HFC(ハイドロフルオロカーボン)が約1,505トンで、モントリオール議定書に基づく生産消費着せ印の対象であるCFC、HCFCの破壊量が減少している一方、HFCのの破壊量は20年度より増加している。
また、フロン類破壊業者に引き取られたフロン類を、フロン回収破壊法の製品の区分け別に見ると、第一種特定製品となっている業務用冷凍空調機器から回収されたものは、20年度より約9%減の約2,999トン、第二種特定製品のカーエアコン(注1)から回収されたものは同約12%増の約939トンとなっていた。
(注1)カーエアコンからのフロン回収は、平成17年から「自動車リサイクル法」の枠組みの中での実施に移行しているが、破壊はフロン回収・破壊法にもとづくフロン類破壊業者によって行われている。今回の発表統計は、フロン類破壊業者が主務大臣に報告した内容を整理したもの。
【環境省】【経済産業省】