一般財団法人環境イノベーション情報機構
「交渉への積極的参加を期待」川口外相、米国の新気候変動政策に対するコメントを公表
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.02.15 【情報源】外務省/2002.02.15 発表
川口外務大臣は2002年2月15日、京都議定書からの離脱を宣言している米国が同年2月14日付け(米国東部時間)で発表した、新たな気候変動政策についてのコメントを発表した。米国の新気候変動政策は、2012年までの10年間でGDPあたりの温室効果ガス排出量を18%削減するとの目標を示しており、2012年に目標値を達成したかどうか評価を行うとしている。また、削減達成のための方法としては、政府と企業の排出削減に関する自主協定を基本とする一方、各企業が排出削減量を登録する制度を整備し、目標以上の削減を達成した企業の余った排出枠についてクレジット(取引限度)としての認証を行い、米国内での排出量取引を行う制度なども提案されている。
川口大臣は、米国が気候変動政策を発表したことについて、同国が「地球温暖化問題に対して真剣に取り組む姿勢を示すもの」と評価。今回発表された政策を踏まえ、「米国の温暖化問題に対する取り組みが強化されていくことを強く期待する」と歓迎した。
また日本としては、米国や途上国を含むすべての国が参加する共通ルールの構築が重要であるとの認識の下に、米国の気候変動交渉への積極的な参加を期待しつつ、気候変動についての「日米ハイレベル協議」などの取り組みを通じて、地球環境保全に向けての日米両国の協力を続けていくとの考えを示した。【外務省】