交通分野における地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合　開催

【大気環境 交通問題】 【掲載日】2009.06.18 【情報源】国土交通省／2009.06.18 発表

　国土交通省は、交通分野における地球環境・エネルギーに関する高級事務レベル会合を平成21年6月17日〜18日に開催した。
　今回の高級事務レベル会合には、平成21年1月に「交通分野における地球環境・エネルギーに関する大臣会合（MEET）の大臣宣言で示された世界の交通分野CO2排出量の約7割をカバーする主要国・国際機関の参加を得て、「低炭素・低公害交通システムの実現」という長期ビジョン等を具体化するための各国の取組を促進するとともに、必要な国際連携を強化することを目的として開催されました。主要国の交通政策担当次官、国際機関・団体の専門家等約80名が参加し、[1]戦略的な気候変動・大気汚染対策、[2]資金メカニズム、[3]政策遂行能力の向上等について議論された。
　このうち、戦略的な気候変動・大気汚染対策では、各国が戦略的な行動計画を策定して着実に対策を進めていくことが重要であること。また、各国や国際機関等が連携しつつ途上国のこうした取組を支援していくことで一致。
　また、資金メカニズムでは、公的資金に加え、多様な制度、基金を補完的に活用しながら、交通プロジェクトに必要な資金を確保していくことが重要であること。また、ポスト京都枠組みにおいて、交通分野に適した資金メカニズムの整備・改善に向けて協力していくことで一致。
　さらに、政策遂行能力の向上については、燃費改善政策や公共交通整備等の分野における途上国の能力向上を着実に促進することで一致。統計データ整備とそのための国際協調の重要性が指摘された。【国土交通省】