一般財団法人環境イノベーション情報機構
田んぼの生きもの調査、72種の淡水魚の生息を確認
【自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2002.01.16 【情報源】農林水産省/2002.01.15 発表
農林水産省と環境省が平成13年8月上旬から実施していた、水田周辺での生物調査「田んぼの生きもの調査」の調査結果がまとまり公表された。この調査は、水田周辺区域の生態系の現状を把握することにより、よりよい生態系を形成するための手法の確立や、自然と共生する環境創造型の農村整備の実施に役立てることを目的としており、今回の調査では、全国211地区の1098地点で水田、水路、ため池で魚類調査が主に実施された。
全調査地点の調査結果をまとめたところ、日本で生息する淡水魚300種のうち、72種(24%)が確認され、この中にはメダカ、ホトケドジョウなどの希少種10種も含まれていた。
このうちメダカについては、37道府県の74地区142地点で確認されたが、この結果を環境省が実施している「自然環境保全基礎調査」での10km四方のメッシュ(網の目状に区画わけ)によるメダカ分布の結果と照らしあわせたところ、「自然環境保全基礎調査」で確認されていた43メッシュ以外の45メッシュでも新たに生息分布が確認されたことになった。【農林水産省】