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環境ニュース[国内]

都市高速道路外郭環状線(世田谷区宇奈根〜練馬区大泉町間)建設事業の環境アセス書に対し環境大臣意見送付

環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2007.01.10 【情報源】環境省/2007.01.09 発表

 環境省は、世田谷区宇奈根〜練馬区大泉町間の都市高速道路外郭環状線建設事業に関する環境影響評価書に対し、省としての見解をまとめ、平成19年1月9日付けで国土交通大臣・国土交通省関東地方整備局長に環境大臣意見として提出した。
 この事業は世田谷区宇奈根から練馬区大泉町までの延長約16キロメートルにわたる6車線の自動車専用道路を建設するもの。沿線環境への配慮などの観点から、構造形式は高架式ではなく地下式とされている。
 今回の環境大臣意見は、この道路が地下40メートルの大深度地下をトンネル構造で通過するという計画であることを踏まえ、現時点では決まっていない浅層地下水保全工法の適切な選定、地下水汚染地域での保全措置の実施、トンネル坑口からの排出も含めた大気質予測などを求めたほか、消失が不可避とされている八の釜(やのかま)湧水、八の釜憩いの森(注1)の機能代償措置の早期実施などを指摘している。
 また、現時点では実施されるかどうか未定である地上部街路「外環ノ2」の計画が具体化した場合、環境への影響について予測・評価を行うことも要請している。
 なお、この件での環境影響評価を実施している東京都知事(注2)に対しては、国土交通大臣らからこの環境大臣意見を勘案した意見が述べられることとなる。

(注1)八の釜湧水は練馬区東大泉水にある湧水で、水が底から湧き出ているところを確認することができる。八の釜憩いの森は湧水の側にある雑木林で、ともに区民の憩いの場として親しまれている。
(注2)この事業は都市計画で定められるものであるため、環境影響評価は事業者の国土交通省に代わって都市計画決定権者である東京都知事が実施している。【環境省】

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