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環境ニュース[国内]

実施可能な協力内容を提言 イラクに対する環境協力検討会報告書

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2006.05.17 【情報源】環境省/2006.05.16 発表

 環境省は2006年5月16日、同省の「イラクに対する環境協力検討会」が06年3月にまとめた報告書の内容をホームページに掲載した。
 この検討会はイラク復興に向けた環境分野での貢献をめざして、03年度の設置以来これまでに、文献調査によるイラクの環境問題の現状把握、イラク政府関係者、イタリアのニュー・エデンプロジェクト関係者のヒヤリングを通じた支援ニーズに関する情報分析、日本が持つ技術の適用可能性の検討を行ってきた。
 今回の報告では、支援が必要な分野として(1)貴重な野生生物の生息地、渡り鳥の中継地でありながら、壊滅的な打撃を受けているイラク南部湿原の再生、(2)イラク戦争で収集システムが機能しなくなった一般廃棄物管理の復興、(3)未収集のまま放置されている医療廃棄物建設廃棄物、軍事機材廃棄物の処理、(4)国際的経済制裁により施設の拡張・更新が滞り、給水と水質に支障が生じている上水道システムの復興、(5)稼働が停止している下水処理施設の復興、(6)戦争の被害を受けた工場などでの公害防止設備の整備、(7)石油産業での環境配慮技術の活用、(8)土地劣化、砂漠化防止−−があると指摘。
 また、このうち日本が環境協力できる分野には、(一)イラク南部湿原再生、(二)水・衛生・廃棄物管理、(三)再生可能エネルギー公害防止技術の普及、(四)モニタリングや人材育成などの環境管理能力の向上−−があるとして、それぞれの支援目標、各分野で配慮すべき視点、利用可能な日本の知見と技術を整理したほか、現在直ちに実施可能な協力の内容、中長期的視点で進めるべき協力の内容をそれぞれ提言している。【環境省】

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