一般財団法人環境イノベーション情報機構
VOC処理技術の17年度技術実証評価報告書を環境省が承認
【環境一般 調査/研究】 【掲載日】2006.04.27 【情報源】環境省/2006.04.27 発表
平成17年度の環境技術実証モデル事業のうち、VOC処理技術分野(ジクロロメタン等有機塩素系脱脂剤処理技術)分野の実証試験結果報告書が実証機関である東京都により作成され、18年4月27日までに環境省がこれを承認した。環境技術実証モデル事業はエンドユーザーが安心して技術採用を行えるよう、メーカー側ではなく第3者が試行的に環境技術の効果について実証評価を行う事業。
評価対象となったVOC処理技術とは、(1)鍍金・金属加工業で金属類を脱脂、洗浄する際に利用する有機塩素系脱脂剤による排ガスを吸着、凝縮・吸着などの方法で適切に処理する後付け可能な技術(装置)で、(2)低コスト・コンパクト、(3)メンテナンスが容易、(4)商業的に利用可能、(5)中小鍍金事業者向け−−などの条件を満たした技術。
都が実証試験対象技術として採択した技術は、日本デオドール(株)のVOC回収・脱臭装置と、東洋紡績(株)のKフィルター溶剤吸着処理装置。
2装置とも、排ガス中に含まれる有機塩素系脱脂剤の処理率が99%を超え、また脱脂剤回収率について、東洋紡績の装置が95%以上、日本デオドールの装置が45.3%〜18.3%という実績を残したことが報告されている。【環境省】