一般財団法人環境イノベーション情報機構
山口県瀬戸内海地区のアサリについて「資源回復計画」作成
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2006.03.29 【情報源】水産庁/2006.03.28 発表
山口県は同県瀬戸内海地区のアサリについて「資源回復計画」を2006年3月28日までに作成した。「資源回復計画」は悪化傾向にある日本周辺水域の水産資源の回復を漁業関係者や行政が一体となって取組むために策定されるもので、複数県にまたがり分布する資源については国が、分布が一都道府県内にとどまる場合は都道府県が計画を作成することになっている。
山口県の瀬戸内海地区のアサリは、1983年に8,558トンあった漁獲量が、04年には2トン(速報値)まで減少。資源は壊滅状態にあると考えられている。
今回の「資源回復計画」は、2011年の漁獲量を100トンに引き上げることを目標に設定しつつ、殻長3センチ以下のアサリの漁獲禁止、資源供給漁場区域の周年操業禁止、アサリの主産卵期内での2か月以上の漁獲禁止期設定、潜水器漁業の漁獲制限、母貝団地の造成・母貝放流などの積極培養、食害生物の駆除、漁場環境改善−−などの措置を盛り込んでいる。【水産庁】