花粉症対策で２事業実施　森林で花粉が多くなる原因などを調査

　林野庁は、平成１３年度から５年間をかけ、花粉症に影響がある花粉の森林内での生産抑制対策などを検討していくために「花粉生産量予測システム普及事業」と「スギ花粉生産森林情報調査整備事業」を実施する。
　このうち花粉生産量予測システム普及事業は、気象協会が関東地域で提供している精度の高い花粉飛散予測情報の基礎資料の一つとして、林野庁がまとめている森林の花粉生産量予測の手法を、関東地方の森林についてだけでなく、全国のそれぞれの地域に適応できる技術として確立・普及する事業。
　また、スギ花粉生産森林情報調査整備事業は、東京、名古屋、大阪、福岡の４大都市圏のスギ人工林を対象に、花粉生産量が多くなる要因を調査するとともに、その地理情報化を行い、要因に応じた効果的な森林管理を検討していくもの。【林野庁】