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環境ニュース[国内]

除草剤耐性を持つ組換えトウモロコシなど4種 拡散防止策をとらない使用承認への意見募集結果まとまる

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2005.11.25 【情報源】農林水産省/2005.11.25 発表

 農林水産省は、環境中への拡散防止策をとらないで遺伝子組換え生物を使用する(カルタヘナ法の第1種使用に該当する)事例4件の承認に関する意見募集結果をまとめ、平成17年11月25日に公表した。
 カルタヘナ法では、第1種使用を行う場合に、主務大臣が学識経験者の意見を参考としながら、生物多様性への影響の度合いを判断し使用承認の可否を決定することになっている。
 この意見募集の対象になった事例は、日本モンサント(株)から申請された(1)除草剤グリホサートへの耐性を持つトウモロコシ、(2)除草剤グルホシネートへの耐性とチョウ目害虫抵抗性を持つトウモロコシ、デュポン(株)から申請された(3)除草剤グルホシネートへの耐性とチョウ目害虫抵抗性を持つトウモロコシ、(4)チョウ目害虫抵抗性、コウチュウ目害虫抵抗性、除草剤グルホシネート耐性を持つトウモロコシ。
 公表内容によると、17年8月31日から9月29日までの意見募集期間中に5通のべ12件の意見が寄せられた。
 意見には「(害虫抵抗性を持つ)組換え農作物の使用で害虫を殺していけば、生物多様性に影響が生じるのではないか」などの内容があり、この意見に対しては「チョウ目害虫抵抗性、コウチュウ目害虫抵抗性を持つトウモロコシについては花粉の飛散により影響を与える範囲が極めて限られ、種や個体群の維持に支障を及ぼす可能性は低いと考えられるが、組換えトウモロコシ栽培によって、これらの害虫の種の維持、日本の生物多様性に影響を及ぼすおそれが考えられる場合には、その評価を求める」との考えが示されている。【農林水産省】

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