一般財団法人環境イノベーション情報機構
ポーランド、国家湿地保全戦略案を発表
【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2025.05.26 【情報源】その他/2025.05.06 発表
ポーランドは国家湿地戦略の草案を発表した。これは生物多様性強化、自然の水プロセス促進、河川地域の保水力強化を目指す先進的イニシアティブ。
泥炭地の保護・回復の野心的目標も掲げており、温室効果ガス排出30%削減を目指す。法・行政・財政・教育・研究的要素を含む包括的手法である。
戦略の柱は、自然保護を目的とする農地や河川敷の買収、自然の生息地回復のための季節的洪水の促進など。
また、泥炭採取の規制を提案、泥炭地対策として再湿潤化の取組の重要性を強調している。
ポーランドの湿地面積は570万ha(国土の約18%)。
ラムサール条約の締約国として同国は着実に湿地生態系保全の措置を講じてきた。
現在、19ヶ所が国際的に重要な湿地に指定されている。
同国の湿地保全の取組は、環境保全のためのEUの助成プログラムLIFE+のプロジェクトにより一層強調されている。
また、同国はパルディカルチャー(再湿潤泥炭地の農法)に関する会議開催など、湿地管理の革新的解決策の模索に向け対策を講じ、湿地保全の教育・啓発にも取り組んでいる。
【ラムサール条約】