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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、2021年のエネルギー部門のメタン排出量は各国政府の公式発表より70%多いと発表

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2022.03.11 【情報源】国際機関/2022.02.23 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、2021年の世界のメタン排出状況を報告するグローバルメタントラッカー2022を発表した。2021年にエネルギー需要と化石燃料生産はほぼコロナ危機以前の水準に戻り、そのためエネルギー部門のメタン排出量は2020年より増加したが増加率は5%以下で、2019年比ではわずかだが減少をみた。削減対策が一定程度効果をあげてきたといえる。しかし、各国政府の公式発表に基づく数値は、グローバルメタントラッカーの把握より70%も少なく、削減対策とともにモニタリングの強化とデータ整備、規制プロセスの透明化が必要である。
 メタンの排出削減で、放散防止は重要である。2021年に化石燃料事業からの放散メタンが全量回収・販売されていたら、天然ガスの供給量はヨーロッパの電力部門の使用量に匹敵する1800億m3増となった。化石燃料事業のメタン排出係数は、国により100倍以上の差がある。すべての生産国が世界最低のノルウェー並みになれば、石油・天然ガス事業の排出量は90%以上減少する。
国際エネルギー機関

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