イギリス政府、農業従事者のアンモニア排出削減を支援

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2019.01.28 【情報源】イギリス／2019.01.14 発表

　イギリス政府は、アンモニアガスによる大気汚染の防止に取組む農業従事者の支援を含んだ新たな大気浄化戦略に着手する。イギリスではアンモニアガス排出の88％が農業に起因しているという。アンモニアガスは遠くまで拡散し、環境に悪影響を与え、さらに他の汚染物質と結びついて粒子状物質（PM）汚染を発生させ、人間の健康を害する。「土地の管理者として農業従事者は、アンモニア排出削減において重要な役割を担っている」と環境・食糧・農村地域省（DEFRA）のユースティス閣外大臣は語っている。新たな戦略に基づき、イギリス政府は農業従事者に排出削減のためのインフラや設備投資の支援を提供し、また産業界と協力して排出の少ない全包括的な農業技術を推進することになる。またDEFRAが支援する執行非省庁公共機関（NDPB）であるナチュラル・イングランドは、アンモニア排出を削減するために何ができるかを示すための農業デモンストレーションを2月と3月に行い、農業従事者を支援するために無料でトレーニングやアドバイスを提供する予定である。【イギリス環境・食糧・農村地域省】