一般財団法人環境イノベーション情報機構
ASEAN加盟国、2020年までにヘイズ(煙霧)のないASEANを目指す取組を約束
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2018.10.24 【情報源】国際機関/2018.10.08 発表
ASEAN加盟国は、2018年10月5日にミャンマーのネピドーでASEAN越境ヘイズ汚染条約(AATHP)第14回締約国会合を開催した。同条約は、国境を越えて大気汚染を引き起こす土地・森林火災に対処するため2002年に締結され、現在ASEAN全加盟国が批准している地域協定である。会合では、同条約実施状況をレビューし、各国および多国間の一致した取組で2020年までにヘイズのないASEANを目指すことを再確認した。会合では、ASEAN特別気象センター(ASMC)によるASEAN地域の気象およびヘイズの現況と予報を共有した。今後数か月間に北東モンスーンが始まり、ASEAN北部は乾季に、南部は雨季に入る。降雨量は北部で平年以下、南部で平年並み、気温はASEAN全域で平年以上と予測されている。北部では乾季への移行とともに土地・森林火災の発生が徐々に増えると予想される。南部では今後数週間は時折火災が増加するが、雨季に入ると火災は減少するとみられる。会合では各国にヘイズの警戒と監視を続け、乾季の土地・森林火災を抑制するよう呼びかけた。【東南アジア諸国連合(ASEAN)】