一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州委員会、航空部門の非CO2排出量MRV制度の新設などEU ETS実施規則を改正
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2024.09.19 【情報源】EU/2024.08.30 発表
欧州委員会は、欧州排出量取引制度(EU ETS)を実施するための実施規則の改正が、EU専門委員会の気候変動委員会により承認されたと発表した。改正により、従来から懸念のある航空部門の非CO2排出量について、MRV制度が制定される。
飛行による非CO2排出(持続する飛行機雲、NOX、すすなど)の温暖化寄与は、航空部門の総気候影響の 3分の2 を占めるという。
また、EU ETSにおいて、再生可能燃料(非バイオ由来再生可能燃料(RFNBO)、廃棄物からの回収CO2を用いた合成燃料(RCF)、低炭素合成燃料(SLCF))の燃焼による排出は、2018年の再生可能エネルギー指令(RED II)の基準、特に「追加性」基準(使用される電力は再生可能で現行要件に追加的に実施されるもの)と「GHG排出削減」基準(ライフサイクルベースで化石燃料比が最低でも70%)を順守する場合は、排出ゼロと評価されることとなる。
一連の改正は、官報登載後発効する。
【欧州委員会】