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環境ニュース[海外]

ヨハネスブルグ・サミットから1年の進捗状況を報告

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2004.02.03 【情報源】EU/2004.01.16 発表

 欧州委員会は、ヨハネスブルグ・サミットでなされた、貧困撲滅、自然資源保護、持続可能な生産・消費パターンの確立といった約束の実施状況に関する報告を行った。報告書「持続可能な開発に関する世界サミットから1年:約束の実施」は、EUの行動を概説し、進捗状況をまとめたものである。概要は以下のとおり(3つの項目は、EUが実施の優先事項としているもの)。
●政策の一貫性
 生産をベースにした補助金を止めるなど、EU農業・漁業政策改革により、持続可能な農業モデルに向けた転換が進んでいる。他の政策分野において、環境配慮を統合することを求めた1998年の「カーディフ・プロセス」も再活性化されるだろう。
●自然資源の持続可能な管理
 EUは、「持続可能な開発戦略」の中で、2010年までに、生物多様性の減少をストップさせるという目標を掲げており、これはヨハネスブルグでの合意を上回るものである。EUの生物多様性政策の見直しが始められ、特定の生物多様性行動計画が制定され、指標も策定されつつある。また、海洋・土壌保護戦略も策定されつつある。2003年10月には、資源の持続可能な利用を促進する新戦略の概要が提示された。
●持続可能な生産・消費の促進
 2003年10月に、新化学物質規制制度「REACH」を提案し、2004年には「環境技術行動計画」の策定が予定されている。また、EU排出量取引スキーム等、様々なCO2削減措置を提案してきた。ただし、消費の拡大は(特に輸送とエネルギー分野)、環境面で得られた便益を打ち消してしまうこともある。このため、既存の対策の実施強化、及び環境税制の進展にも力を入れるべきである。
 この外、貧困の削減、パートナーシップづくり、持続可能な貿易などについても、一定の前進があったことが示されている。【欧州委員会環境総局】

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