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環境ニュース[海外]

欧州環境閣僚理事会の結果

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2003.03.13 【情報源】EU/2003.03.03 発表

 ギリシャが議長国となってはじめてのEU環境閣僚理事会が、3月4日に開催された。
 同理事会では、森林と環境の相互作用のモニタリングに関する規則案(Forest Focus IP/02/1103)について、政治的合意に達した。これは欧州委員会が2002年7月に欧州議会及び閣僚理事会に対して提案していたものである。また、5月にキエフで開催される汎欧州環境閣僚会議に向けた決議、海洋保全・保護に関する決議が採択された。
 このほか、会議で討議された事項としては、環境責任、遺伝子組換体などがある。議長国ギリシャは、環境責任に関する指令案について、任期が終わる2003年6月までに政治的合意に達したいとしているが、今回の理事会は検討に終わった。特に問題となったのは、環境被害の損害賠償に関する財政保証システムの各国間の調和(事業者の加入を義務的なものとするか、財政保証システムの導入を段階的なものとするか等)、提案の対象とする範囲(保護種及び生息地の定義)の2点であった。
 遺伝子組換体については、欧州委員会より、現在、18の遺伝子組換体製品について、承認の申請が行われていることが報告された。これを受けて、遺伝子組換体の承認を進めようとする欧州委員会の立場を支持する国々と、これに反対し、遺伝子組換体の追跡可能性とラベリングに関する指令が採択されるまでは承認すべきではないという国々(多数)の間で意見が対立した。また、有機農業などの伝統農法に対して、遺伝子組換種が悪影響を及ぼさないよう特別な配慮を講じる必要があるという意見が多くの国から示された。
 さらに、欧州委員会から、化学物質規制案の検討状況(今年6月末までに最終案を策定する予定)、温室効果ガス排出のモニタリングに関する決定案、オゾン層破壊物質の規制に関する提案(ハロンの段階的削減、ハロン及びCFCs製品の輸出規制など)について報告があった。また、欧州委員会の水浴場指令改正案に関する公開討論会も行われた。【欧州委員会環境総局、欧州環境閣僚理事会】

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