一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象機関、気候観測の課題と対策を示す報告書「全球気候観測システム実施計画書2022年版」を発行
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2022.10.19 【情報源】研究機関/2022.10.03 発表
世界気象機関(WMO)は、気候観測の課題と対策を示す報告書「全球気候観測システム(GCOS)実施計画書2022年版」を発行した。GCOSは、WMO、UNESCO等の支援のもと、気候対策に必要な観測成果の利用・普及を図るため設立された。世界の気候観測体制をモニタリングし、ほぼ5年ごとに現状報告書、続いて実施計画書を発表する。本計画書は「現状報告書2021年版」で指摘された課題に対し、今後5〜10年のうちに取り組むべき次の対策を示す。・観測体制の支援は短期資金が多く、観測の継続・拡大には長期持続的な資金投入が必須である。
・アフリカ、南アメリカ、東南アジア、海洋、極域の観測体制の不備とデータの欠落を解消する必要がある。
・データの一貫性欠如と使いにくさのため利用が進まない。データ品質・公開性・実用性の向上が必要である。
・可能な限り長期の時系列データを整備する等データ管理を向上し、無料公開を進めるべきである。
・各国間の協力・協調が必要である。
・適応・緩和対策等のデータニーズの増加に対応する必要がある。
【世界気象機関】