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環境ニュース[海外]

欧州環境庁、EU域内排出量取引制度に関する2016年版報告書を公表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2016.11.01 【情報源】EU/2016.10.17 発表

 欧州環境庁(EEA)は、EU域内排出量取引制度(EU-ETS)の傾向と予測に関する2016年版の報告書を公表した。これによると、2015年に3億トン分の排出枠のオークションを延期したことで、2008年以降蓄積していた余剰排出枠が2015年に減少し始めたという。しかし、未だEU-ETSの1年分のCO2排出に相当する余剰がある。そのため、排出枠の価格は低く抑えられ、欧州経済を長期的に脱炭素化するために必要なより経費のかさむ選択肢へのインセンティブ効果は限定的だという。EU-ETSの対象となる温室効果ガス排出は、2015年に前年比で0.7%減少、2005年比で24%減少した。この減少の大部分は発電燃料の変化に起因している。EU-ETS対象の排出量は現在の政策および措置によって今後も減少を続けるが、ペースは大幅に鈍化し、一部の国は2030年までに排出が増加すると予測されている。EUは2030年までに1990年比でEUの全排出量を40%削減するという目標達成のため、余剰排出枠への対処や排出枠の削減に取り組んでいるという。【欧州環境庁】

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