一般財団法人環境イノベーション情報機構
英国地質調査所など、ヨークシャーにおける水圧破砕計画地の環境モニタリングを開始
大気環境】 【掲載日】2015.09.03 【情報源】イギリス/2015.08.21 発表
英国地質調査所(BGS)などの科学者らは、イギリスのヨークシャーにおける水圧破砕計画地の環境モニタリングを実施すると発表した。水圧破砕法を用いた石油・ガス採掘については、メタン排出などの環境汚染が懸念されている。しかし、採掘実施前の基準となる環境情報が不足しているため、汚染が水圧破砕法によるものかどうかの判断が難しいという。こうした中、科学者らは、水圧破砕による石油・ガス採掘計画地で、水質、地震活動、地動、空気質、土壌ガスなどの環境情報を継続的に測定する。この情報を基準とすることで、実際に採掘が実施された場合に、その影響を正確に把握できる。モニタリング結果は、規制当局や企業から独立した情報として公開され、規制当局による採掘活動の規制や、企業の実施方法の改善に利用されるという。なお、このプロジェクトにはイギリスエネルギー・気候変動省(DECC)が資金を提供する。【自然環境研究会議】