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環境ニュース[海外]

EU 欧州排出量取引制度、2012年排出量は減少、排出権余剰蓄積が課題

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2013.05.30 【情報源】EU/2013.05.16 発表

 欧州委員会は、欧州排出量取引制度(EU ETS)対象設備における2012年の温室効果ガス排出量が、2011年比で2%減少したことを公表した。対象となる設備は、EU加盟国27ヶ国およびノルウェー、リヒテンシュタインにおける発電所や製造設備1万2000設備以上、並びに2012年以降は、対象国内と密接な関連地域との間を航行する航空機からの排出も対象となっている。また、EU ETSのルール遵守は、ほとんどの企業が達成しており、対象施設の1%のみ、2013年4月30日の時点で、2012年における排出枠の提出を行わなかった。これらは、小規模な設備であり、EU ETS対象施設内の全排出量の1%以下となっている。また、2012年末の時点での排出権の余剰の蓄積は進み、ほぼ20億になったという。ヘデゴー気候行動担当員は、「2012年の排出量が引き続き減少したのは良いニュース。一方で、需要と供給の不均等は、特に国際クレジット使用の増加により、悪化している。第3取引期間開始時点で既に20億近い排出権の余剰が蓄積しており、欧州議会と欧州理事会は、排出権の入札を延期するバックローディングを早急に承認する必要がある」とコメントした。【欧州委員会気候行動局】

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