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環境ニュース[海外]

中国 環境保護総局:華能・国電両集団への認可制限を解除

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2007.06.05 【情報源】中国/2007.03.15 発表

 国家環境保護総局の潘岳副局長は、今年1月10日、国家環境保護総局が公表した重度環境違法プロジェクト82件と認可制限をかけた行政区や企業集団の改善作業は段階的成果を挙げたと述べた。改善状況に基づき、環境保護総局は山東省莱蕪市の区域認可制限を解除したのに続き、華能集団と国電集団の認可制限を解除することを決定した。
 華能集団は認可制限を受けた後、直ちに特別対策会議を招集し、改善措置を検討設定し、違反企業3社に対して内部公表し、責任者と責任機関に対して厳格に処分すると共に、同集団が所有する発電所の環境活動についても全面的に検査を行った。これまで、華能集団傘下のウラサン発電所の75MWユニット2機と100MWユニット1基が稼動停止し、再生水利用事業が入札を終えた。蒙華泰熱電有限責任公司の12MW熱供給ユニット2基が稼動停止し、再生水利用事業は3月に着工する。渤海湾発電所1期、2期脱硫事業は実施中で、再生水利用事業は入札を終え、閉鎖停止処分となった274MW分の小型ユニットによる年間二酸化硫黄排出削減量は1.3万トンとなった。国電集団は認可制限を受けると、直ちに濮陽発電・暖房用小型ユニットの脱硫問題を濮陽市政府と協議し、改善作業チームを立ち上げ、脱硫事業の資金源を明確にし、所属の建設中・試運転中の火力発電事業に全面的な環境検査を行い、検査で判明した問題に対し改善を行った。同集団傘下の濮陽熱電公司は50MWユニット1基と毎時220トンのボイラー2基の稼動を停止した。また脱硫事業の入札を行っており、脱硫改造完成前には同施設を稼動しないことを了承し、同期間に二酸化硫黄排出は0.24万トン削減される。
 総じて見ると、今年初めに公表した重度環境違法プロジェクト82件の改善作業は全体的に順調に進んでいる。「三同時」違反プロジェクト23件のうち、18件がほぼ完成したか検収モニタリングを行っており、59件の未認可で着工したプロジェクトのうち、12件で閉鎖・停止され、15件で環境アセス補助手続きを済ませ、他のプロジェクトで環境アセスを進めている。このうち呂梁市は全市のコークス企業に対し全面的に検査・対策を行い、法に基づき重度汚染コークス企業88社を閉鎖・停止処分にした。呂梁コークス工場の年産60万トンの製鋼用コークス2期事業の付随環境設備はほぼ完成し、河北省・唐山市は管轄区内の鉄鋼プロジェクトに対して網掛け式に調査を行い、環境保護参入条件と鉄鋼産業政策に基づいて、類型別処分・対策方案を定め、全省で30社以上の小型鉄鋼企業を閉鎖・生産停止に処した。六盤水市は区内のコークス・鉄鋼などの産業の規則違反プロジェクトに対して全面的に調査取り締まりを行った。大唐国際集団は3月中旬に唐山発電所の全ての小型発電・暖房ユニットの運行停止を承諾した。華電集団は3月末に攀枝花発電公司の小型ユニット2基を閉鎖・生産停止する。【中国国家環境保護総局】

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