イギリス　「侵略的外来種枠組み戦略案」への意見を募集

【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2007.03.14 【情報源】イギリス／2007.02.28 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省は、2月28日、ウェールズ議会政府およびスコットランド行政府とともに、侵略的外来種に対処するための「侵略的外来種枠組み戦略」について、協議文書を発表した。
　侵略的外来種は、イギリス固有の植物や動物に深刻な脅威を与え、世界の生物多様性への脅威としては、2番目に重大な問題となっている。また、農業、林業、漁業などへの経済的損害も大きい。経済的な損失は、年間約20億ポンドに上ると推計されている。今回発表された戦略案の概要は以下のとおり。
●予防−侵略的外来種が入ってくるリスクを減らすこと。
●早期発見、監視、モニタリング−効果的なメカニズムをしっかり確立し、侵略の脅威にすぐに対応できるようにする。
●管理および根絶−最良の解決策を見つけ出し、それぞれの種に合った適切なアプローチを割り出す。
●一般の意識を高める−一般市民の侵略的外来種問題に関する意識を高める。
●法的枠組み−現行法および将来の法律によって、悪影響から適切に保護できるようにする。
●調査−侵略的外来種に関する最新情報およびその最善の対応策について、しっかりと把握する。
　意見の公募は2007年5月23日まで。【イギリス環境・食糧・農村地域省】