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環境ニュース[海外]

「ノー・マイカー・デー」に向けて盛り上がる

大気環境 交通問題】 【掲載日】2001.08.06 【情報源】フランス/2001.07.26 発表

 2001年9月22日、欧州全ての国から、そして世界(ハンガリー、カンボジア、チェコなど)から、「ノー・マイカー・デー」への参加が予定されている。
登録された都市は、9月22日、市街地の自動車使用削減をねらう新たな交通手段をテストし、公共輸送、自転車などの利用優遇・奨励対策を実施する。
 フランスでは、5月に生産流通委員会(CPE)により、議会に「運輸は大気汚染物質の主要排出源である」という大気汚染報告書が提出された。フランスの自動車集中地区は1980年から1999年の間に50%も増加し、自動車による移動は、市民の生活の質を脅かしつつ、年間2%の割合で増え続けている。大気汚染は、騒音に次いで第2の都市公害となっており、健康にも大きな影響を及ぼす(喘息、呼吸障害、ストレスなど)。かつて、マイカー所有と結びついていた自由のイメージとはかけ離れ、公衆の意見は、別の市街地移動政策を求めているようである。
 フランスでは、一人当たり、毎月3500フラン(約5万9500円)を自家用車に充てている。交通事故、道路の維持、建物の修復等のための人件費や経済コストは国家予算にとっても重い負担である。今日、フランスで渋滞により失われる時間は年間100万時間、経済的コストは390億フラン(6630億円)と見積もられている。
 都市や大企業が組織するそれぞれの輸送形態は、今後、毎年の優先事項となるであろう。
 「ノー・マイカー・デー」は、全ての自動車に対し、その代案を検討するため、政治、経済関係者全体を巻き込み、市民や関係者にとって、新たな都市交通のあり方をテストする機会となろう。【フランス環境・国土整備省】

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