一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

欧州委員会EU指令不履行で、イギリス、ドイツに罰金請求

環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2001.04.04 【情報源】EU/2000.12.22 発表

 欧州委員会は、既に欧州裁判所から執行命令を受けているイギリス、ドイツに対して、裁判所への2回目の手続を開始することを決定した。
 イギリスについては、遊泳上水質指令(76/160/EEC 最低限の水質クライテリアやモニタリングについて定め、1985年までの遵守を求める)の実施が確保されていないとして、既に1993年に欧州裁判所より判決を受けていた。その後、指令を1996年までに遵守するということで委員会、イギリスが合意したが、2000年においても最初に指摘された9ヶ所の遊泳場のうち、2ヶ所が未だに遵守されていない。そのため、委員会は裁判所に二回目の手続を開始し、イギリスに対して、完全に遵守されるまで一日当たり106800ユーロを罰金(fine)を課すことを盛り込んだ。
 ドイツについては、1998年に環境影響評価指令(85/337/EEC)を遵守していないとして裁判所から決定を受けている。主な理由はとして、同指令の付属書IIで掲げられた対象事業のうち、ドイツで除外されているものがあり、ドイツではこの穴を埋める努力がなされれているものの、未だ必要な法制が採択されていない。このため、今回の裁判手続きでは、ドイツに対して一日当たり237,600ユーロを罰金を課すことを盛り込んだ。なお、ドイツ連邦環境省によれば、国内法化の遅延は前政権の怠慢によるものであり、議会に対して、現在提出中の法案を速やかに可決するよう要請しているという。【欧州委員会環境総局、ドイツ連邦環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース