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環境ニュース[国内]

日本女子大学、森林が大気中マイクロプラスチックを捕捉することを世界で初めて実証

大気環境 大気汚染】 【掲載日】2024.05.16 【情報源】企業/2024.03.27 発表

日本女子大学を中心とする研究グループは、大気中のマイクロプラスチック(AMPs: Airborne microplastics)が、樹冠の葉の表面にあるエピクチラワックスに吸着することを発見し、森林が大気中のマイクロプラスチックの陸上シンク吸収源)として機能する可能性があることを明らかにした。
マイクロプラスチックは、海に蓄積しているだけでなく大気中にも存在し、人体から検出されるマイクロプラスチックは、体内摂取経路として空気吸入が最も多いことが指摘されている。
今回の研究は、首都圏に位置する日本女子大学西生田キャンパス(神奈川県川崎市)内の森林にて、2022年6〜8月に主要落葉広葉樹であるコナラ葉を採取し、葉面に捕捉されたAMPsの新規分析法を開発し、AMPsの捕捉機構について検討した。
その結果、葉面に膨大な量のAMPsを補足していたことが判明。AMPsの新たなシンク吸収源)として森林が重要であることが明らかとなり、波及効果として都市域におけるマイクロプラスチック大気汚染対策として樹木を用いたバイオレメディエーション(汚染物質の分解・除去)が有効であることが示された。

【日本女子大学】

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