一般財団法人環境イノベーション情報機構
アフリカ地元住民にとってのゴリラやゾウとは〜現地の目線で共存を考える〜
【募集期間】| 2004.06.01〜2004.06.18 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
長年アフリカの現場で活動されてきた研究者の、生のお話が聞けるめったにない機会です!
是非ご参加下さい。
また、ご興味ご関心のありそうな方にも、お知らせ・転送等していただければ幸いです。
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◆◆野生生物保全論研究会(JWCS)シンポジウム◆◆
アフリカ地元住民にとってのゴリラやゾウとは
〜現地の目線で共存を考える〜
☆ 日時 2004年6月19日(土) 14:00〜17:30
☆ 場所 教育出版ビル 1F会議室
(東京都千代田区神田神保町2-10)
・地下鉄 神保町 下車徒歩3分
・JR 水道橋 下車徒歩10分
地図→ http://www.mapion.co.jp/c/here?S=all&F=mapi2832166040601110110
☆ 参加費 一般 1000円
トラ・ゾウ保護サポーター 800円
JWCS会員 無料
※ 当日参加も可能ですが、席に限りがありますので予めお申込ください。
********お申込み・お問合せ********
野生生物保全論研究会 (JWCS)
TEL&FAX 03-3595-1171
E-mail jwcs@blue.ocn.ne.jp
〒105-0001東京都港区虎ノ門2-5-4末広ビル7F
URL: http://www.jwcs.org
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◆当日スケジュール◆◆◆
14:00-14:05
開会宣言 JWCS理事 岩田好宏
14:05-14:20
JWCSの活動と本シンポジウムのねらい
JWCS事務局長 坂元雅行
14:20-15:20
基調講演
住民の視点で考える野生動物との共存のあり方
〜中央アフリカの現場から〜
山極寿一 (京都大学大学院理学研究科教授/ポレポレ基金日本支部代表)
<休憩 20分>
15:40-16:25
緊急報告
海に入るカバを見たいですか?
〜ガボン共和国ロアンゴ国立公園での
ツーリズムと地域住民の現場〜
西原智昭 (JWCS主任研究員/WCSガボン・ロアンゴ国立公園conservation・research manager)
16:25-17:10
質疑応答
17:10-17:30
総括
JWCSとしてどう受けとめて考えるか
JWCS会長 小原秀雄
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◆基調講演
住民の視点で考える野生動物との共存のあり方 〜中央アフリカの現場から〜
熱帯林が広がるアフリカ中央部では、経済の破綻や内戦によって人々の自然資源への依存が急速に高まっている。外国資本による商業的な森林伐採や鉱物採掘などによって奥地まで道路が伸び、森林や野生生物へのアクセスが容易になったことがその傾向に拍車をかけた。
本来は小規模だった森林伐採や獣肉(ブッシュミート)の流通が加速している。アフリカ諸国は近年国立公園や動物保護区を数多く設定し、国内法を整備しワシントン条約や世界遺産条約などの国際協定に加盟して、ゾウやゴリラをはじめとする貴重な大型動物の保護に努めてきた。しかし、保護に携わる人々の数は少なく、保護の理念はまだ人々に納得される形で普及してはいない。
コンゴ民主共和国のカフジ・ビエガ国立公園では、内戦によって国立公園のシステムが崩れ、ゾウやゴリラの大規模な密猟が起こった後、野生動物たちと共存していこうという地元の動きが活発になった。経済的にも政治的にも困難な状況下で、上からの法の規制ではなく、住民たちの自覚と意志で保護活動が進められつつある。
私たちはここから何を学べるのか。保護の現場と住民たちの視点を尊重しつつ、長年野生ゴリラの研究に携わってきた立場から中央アフリカにおける保護活動の現状を考える。
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◆緊急報告
海に入るカバを見たいですか? 〜ガボン共和国ロアンゴ国立公園でのツーリズムと地域住民の現場〜
アフリカ中西部・ガボン共和国。アフリカ熱帯地域でまだ豊かな自然が残されている数少ない国の一つで、2002年に大統領が13の国立公園の立ち上げを宣言しました。貴重な自然を残し、ツーリズムにより国家・地域振興を図るのが目的です。
その一つであるロアンゴ国立公園は、大西洋に面し、熱帯林だけでなく、サバンナ、湿地帯、汽水湖、砂浜、海洋などいくつかの異なる様相がつながっています。マルミミゾウが波打ち際で海水をなめ、カバが海に入っていく。ゴリラ、チンパンジー、ヒョウも森から海岸部へと歩き、海水魚が汽水湖や湿地帯まで移動する。4種のウミガメが上陸し、数キロ沖合いではザトウクジラがメイティング(オス同士のメスの取り合い)を繰り広げる。・・・そんな場所で、「エコ・ツアー」と称する事業が始まります。
多くの訪問者がビーチに現れる動物たちを求め、写真をとり楽しむ。これがエコ・ツアー?単純なツアーと何が違う?「エコ」とは?結局、事業者と訪問者の自己満足?そのとき地域住民は?密猟者でブッシュミートを食べているため不当な評価を受けている?・・・そのあたりの現場の事情を見てみましょう。
【登録日】2004.06.01