一般財団法人環境イノベーション情報機構
住民参加型田んぼの草花調査の設計−研究会
地域自然情報研究会
日時:8月15日(土) 14:00〜15:30
会場:環境情報学習センター(エコギャラリー新宿)
「植物知識の異なる参加者を満足させる住民参加型田んぼの草花調査の設計」
嶺田 拓也 独立行政法人 農村工学研究所農村環境部
要旨:
「植物知識の異なる参加者を満足させる住民参加型田んぼの草花調査の設計」
2007年に決定された「第3次生物多様性国家戦略」を背景に,農村の生物多様
性における市民レベルでの啓発プログラムなどの提案が求められている。一方,
2007年度から農地・水・環境保全向上対策(以下:農地・水事業)が導入される
中,「生物調査」も活動項目に位置づけられ,今後,農地・水事業の活動主体が
農村の生物多様性に関する調査の主体となる可能性が高い。住民参加型の「生物
調査」マニュアルは,農業水路やため池の魚類やカエル類などを対象とした「田
んぼの生きもの調査」(農林水産省・環境省)などで整備され,調査精度の担保
やデータベース化を含めた体系化が進められているが,植生を対象とした調査は
啓発部分を含めて体系化が遅れている現状にある。
そこで,植物知識の多寡を含めて,さまざまな属性の参加者が予想される農
地・水事業の参加者を対象とし,調査のモチベーションが高まるような啓発型の
「田んぼの草花調査活動プログラム〜畦草編」の設計を試みた。
【登録日】2009.08.14