一般財団法人環境イノベーション情報機構
−ナホトカ号油流出事故から10年− シンポジウム「ふるさとの海を誰が守るのか?」
−ナホトカ号油流出事故から10年−
シンポジウム「ふるさとの海を誰が守るのか?」
1997年1月に日本海で発生したナホトカ号油流出事故からちょうど10年の節目を迎えました。今般、日本環境災害情報センター(JEDIC)と立正大学は、油流出事故に備えたリスク管理の重要性をテーマとしたシンポジウムを下記要領にて開催いたします。
日本海沿岸の10府県に重油が漂着したナホトカ号の事故は、事故対策をさらに強力・迅速に進めるための法令整備の必要性、関係機関同士の連携や事前の危機管理計画の重要性、油回収や野生生物救護の技術を持った人材育成など、実にさまざまな課題を私たちに残しました。しかしながら、これらすべてが十分解決されたとは言えません。
こうした中、サハリン沖の油田開発やアジア諸国の経済発展に伴い、日本周辺海域でのタンカー通航は増加傾向にあり、大規模な油流出事故再発のリスクが懸念されているところでもあります。日本環境災害情報センター(JEDIC) と立正大学はこ
の機会を捉え、国、自治体、住民、環境NGOなどの皆さんが一緒になって、油流出事故に備えたリスク管理について見つめ直す機会を提供したいと考えております。
日時 7月8日(日) 10:00−17:00(途中休憩あり)
場所 立正大学大崎キャンパス石橋湛山記念講堂(JR大崎駅より徒歩5分)
主催 日本環境災害情報センター、立正大学
共催 IFAW(国際動物福祉基金)
後援 環境省(予定、申請中)財団法人日本野鳥の会 財団法人日本鳥類保護連盟
財団法人 世界自然保護基金ジャパン
プログラム
1. 基調講演
「大規模油流出事故の脅威 −蓋然性を探る統計的アプローチ−」
社団法人日本海難防止協会 大貫伸氏
「ナホトカ号事故の教訓」 星稜女子短期大学 沢野伸浩氏
2. 漂着の現場から 〜事例報告〜
油濁コンサルタント(元 海上災害防止センター防災部長)佐々木邦明氏
北海道斜里町役場総務環境部環境保全課 増田泰氏
北海道漁業環境対策本部 石川清氏
対馬市廃棄物対策課 阿比留忠明氏
(休憩 12:00−13:00)
3. 生物救護活動のコーディネーション
IFAW 国際動物福祉基金 バーバラ・キャラハン氏
4. 油事故に備えた地域の合意形成
アラスカ州クック湾の地域防災計画の事例
千葉県の取り組み事例 〜モデル事業紹介〜 千葉県総務部消防地震防災課
網走市における取り組み事例 〜地域防災計画〜 立正大学 後藤真太郎氏
5. パネルディスカッション 15:45−17:00 座長 立正大学 後藤真太郎氏
申込方法:ご芳名、ご所属先、E-mail をご記入のうえ、JEDIC事務局まで
E-mailでお申し込みください。
E-mail : jedic@nifty.com 担当:甲野
(定員300名を超えて申し込みされた方には、こちらからご連絡いたします)
参加費 :500円
本件に関するお問い合わせ:日本環境災害情報センター(JEDIC) 担当 甲野
E-mail : jedic@nifty.com
TEL. 042-576-9544(FAX兼用 祝日除く水曜日のみ)
JEDICとは
JEDICは1997年のナホトカ号油流出事故後、油流出災害など環境災害に対する情報センターの必要性から、関係団体(*構成団体を参照)が2000年5月に設立したNGOです。災害発生時には生態系保護活動や自然損害アセスメントの実施を支援し、平時には人材育成やデータ収集にあたっています。
【登録日】2007.06.14