一般財団法人環境イノベーション情報機構
新河岸川流域「アユの産卵」連絡協力のお願い
新河岸川流域の各河川には、毎年アユが遡上しています。このアユたちが、秋に産卵し世代交代をしているのか、新河岸川流域がアユの産卵場になっているのか、この秋にアユの産卵場を探しています。
アユの産卵場を特定し、産卵場の保全と産卵孵化の促進をはかり、より多くのアユが産卵し、一匹でも多くのアユが舞い戻ってこれるようにします。
産卵は夕方始まります。浅瀬の礫（レキ）に産卵します。一匹のメスに数匹のオスが群がります。浅瀬でアユが暴れていれば、産卵行動です。水温は１５度が目安です。
産卵後２週間ぐらいで孵化し、海に向かって流れ下ります。この孵化までの２週間の間、卵が張り付いた礫をかく乱すると、卵が礫から流されます。
そこで、産卵した場所には、２週間くらい川には入らず、投網も自粛する必要があります。埼玉南部漁業協同組合とも連携し、一時的禁漁・保全対策を進めます。
今年は、保全のためのデータを集めます。皆さんのご協力を願います。
【連絡項目】
・日にち
・時間
・場所
・気温（できれば）
・水温（できれば）
【参考情報】
・浅瀬の砂利でアユが暴れている所が産卵場です。
・下流部分で、コイやサギが待ち構えています。
【連絡先】 新河岸川水系水環境連絡会 事務局
http://plaza.geic.or.jp/org/kikan_syosai.php3?serial=774
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（参考）
◆アユの産卵調査について
新河岸川水系水環境連絡会 魚類調査プロジェクト
【現状】
埼玉南部漁業協同組合では、管轄地域のアユの安定的な生息を促進するために、稚魚から若アユに生育する時期（１月１日から５月３１日まで）を、禁漁期間としている。
一方秋の産卵時期は、禁漁期間を設けていないため、指定禁漁区域を除き釣りをすることができる。アユの産卵時期に、一時的に禁漁とすることができればで、アユの世代交代を保護・促進できる。
同漁協では、産卵時期の禁漁措置が必要と考えている。そこで、新河岸川水系水環境連絡会で、河川環境団体も参加した産卵時期の禁漁措置の実施活動を進めたい。
【目標】
新河岸川水系で、アユの増殖を進めるため、埼玉南部漁業協同組合と連携し、アユの産卵時期に禁漁措置を講じる。監督官庁である埼玉県内水面漁場管理委員会及び､埼玉県の認可を受けた措置を講じる。
【手段・対策】
①産卵期に禁漁時期を設ける。
アユの産卵時期は、一週間位に集中する。時期は水温条件が大きい。 15度が目安となる。その時期に、一週間程釣るのを控えれば効果がある。
何時産卵するかは、年の気象条件により変わるので、一週間程度ではあらかじめ特定日時を指定できない。
そのため、アユの産卵行動を発見してから一週間を広報するなどが考えられる。そうした場合、日常的な監視活動が必要となる。
②産卵場所を特定する。
禁漁区域を河川全域とした場合､釣り人に了承されにくい。あらかじめアユの産卵しやすい砂利の浅瀬などを指定しておく。橋から橋までなど、判りやすい指定をする。
③許認可のスケジュール
今秋（2006年）は間に合わないため、早くても来シーズン（2007年）の実施を目指す。今秋は、アユの産卵行動のデータを集め、各河川ごとに蓄積する。同時に、河川環境団体から、埼玉南部漁業協同組合宛に、産卵時期の禁漁要請文を手出し、埼玉県の認可をすすめる。
釣振興会など、業界関係者との協議を進める。
④データの収集
今秋の産卵情報を集める。禁漁条件となる、水温データ、産卵行動の把握、産卵場所の特定など。
その他、具体的な方法は埼玉南部漁業協同組合と協議して進めることとする。
＜アユの禁漁に関係する団体等＞
埼玉県県農林部生産振興課
埼玉県内水面漁場管理委員会・水産担当
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BQ00/suisan/suisanflame.htm
埼玉南部漁業協同組合
http://www.pref.saitama.lg.jp/A06/BQ00/suisan/kasen/tsuriba/nanbu/nanbu-tsuriba.pdf
【登録日】2006.10.07