一般財団法人環境イノベーション情報機構
作成日 | 2003.09.12 更新日 | 2009.10.14
乾溜ガス化
カンリュウガスカ 【英】Gasification by Dry Distillation
解説
乾溜ガス化は、本来、気体燃料の生産方法の一つである。しかし90年代末頃から、小型の乾溜ガス化炉がダイオキシン対策用に開発され、産業廃棄物の焼却に利用されている。
処理には、まず、廃プラスチック・タイヤその他のあらゆる可燃性廃棄物を破砕圧縮し、ガス発生室内で乾溜してガス化する。無酸素下で600-900℃に加熱されて発生した乾溜ガスを、次に、乾溜室と分離した燃焼室に導いて完全燃焼させる。小規模の炉でも容易に高カロリーの物質を焼却でき、1,000℃前後で燃焼するためダイオキシンの発生も抑制される。
灰溶融炉と組み合わせて焼却熱を利用すれば、焼却灰を1,350℃以上の高温で溶融してスラグ化する。